胸郭出口症候群

 

(1) どんな病気ですか?        

 首から腕に向かう神経と血管の通路が鎖骨の後ろ付近で狭くなり、その為神経と血管が圧迫されて起こる病気です。  胸郭出口症候群は、斜角筋症候群、肋鎖症候群、過外転症候群などを総称した呼び名です。 又、斜角筋、第一肋骨、鎖骨と小胸筋の周辺のほぼ3カ所で腕神経叢、或いは鎖骨下動脈が機械的に圧迫される為に起こると言われています。 

(2) どんな症状ですか?        

 主な症状は肩胛部から腕にかけてのコリと痛みですが、これにだるい、しびれる、手足がむくむ、冷えるなど血液循環の障害を伴ってきます。 

 20−30歳代の女性がかかり易く、やせ形、なで肩の人に多く見られます。 又、生まれつき首の骨や筋肉の作りが悪い  人や、筋肉の発達が不良な人にも多く見られます。 この様な体質の人に長時間の疲労の蓄積、姿勢の悪さ、精神的ストレス等が加わった後に起こり易いと言われています。

 病気は徐々に起こり、肩こり、腕や手のシビレと痛み、だるさなどの症状が良くなったり、悪くなったりを繰り返しながら、慢性の経過をたどり、少しずつ進行します。

(3) 治療は?                    

 多くの例では診断がつくまでに多くの病院を訪れ、種々の異なった診断を受けています。 又、原因のはっきりしない痛み、シビレなどにより実際の症状以上に不安による症状が加重されている場合が多い様です。

 病因をよく説明してもらう事によって、その不安感の大部分は除去されます。 次に症状を悪化させる動作を出来るだけ避ける様にします。

 一般的には上肢を挙上位に保つ事、及び重い荷物の持ち運びを避けます。 又、頸、肩周辺の筋肉の痙縮を除去する目的で、温熱療法、低周波治療、鍼、体操、レーザー治療などを行います。 これらの治療で血行改善を行います。