肩 こ り

 

(1) どんな病気ですか? 

私たちは日常「肩こり」といった、首から肩にかけての痛みをしばしば経験します。 人類が直立、2本足歩行をするという宿命のもとに、頸椎が人体の中で外傷を受け易く、老化現象の起き易い所となっています。 従って、肩こり、肩胛部の痛み、寝違いなどが容易に発生する状態にあります。

又、不良姿勢と結びついた猫背の様な場合、背中を直立姿勢に保つ脊柱伸筋群は普段から疲労状態、拘縮状態になる訳です。

胸腹部臓器からの症状が肩こり、頸部痛として発病する関連病、或いは、心因性の不定愁訴症候群としてまとめられる自律神経の失調状態を持つ人にも症状が現れ易いと言われます。

(2) 発生する部位は? 

頸部、肩、背中、腕などに現れます。 又、余りにも肩こりがひどくて頭が重くなったり、痛くなったりなど、頭部にまで及ぶ事があります。 

(3) どんな症状ですか?

大部分は頸部から肩の周囲の痛みで、頸髄から上肢に向かう神経根に由来する痛みの時は、「せき」「くしゃみ」「いきみ」で増悪するのを特徴とし、首を前に倒したり、後ろに反ったりする際に痛みが増します。   又、神経根より抹消の腕神経に由来する痛みでは、その神経の伸展試験や圧迫刺激によって、重苦しい放散痛を再現します。 

筋肉痛の痛みに由来するものは、筋肉を伸ばす運動によって痛みが現れ、圧痛点として筋肉の硬さを触れる事が出来ます。 

精神的な緊張、ストレスなどは筋肉の硬直反応を誘発し、循環障害と痛みとの悪循環となります。

(4) 治療は?

 物理療法としては、鍼、マッサージ、温熱、レーザー、低周波治療などがあり、上記の療法と併用して肩こり体操の指導も必要となります。 

これらの療法は、血行障害、代謝促進、筋硬直の軽減、鎮痛、精神的安定などの効用を期待出来ます。 肩こりに対しては、正しい日常生活の指導、活動と安静のバランスをいかに保つかといった基本的治療が先ず重要です。

又、各治療法を行うにあたって、漫然と同じ治療法を継続することなく、ある期間が経過したら治療効果を再評価する事が重要です。